防災グッズおすすめ10選|60代夫婦が台風前に揃えた必需品【2026年版】


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九州はこれから台風シーズン本番です。毎年この時期になると「そろそろ備えないとね」と夫婦で話すのですが、いざ買おうとすると防災グッズは種類が多すぎて、何から手をつけていいのか分からなくなります。ホームセンターの防災コーナーの前で、結局その日は何も買わずに帰ってきた年もありました。

我が家も過去に台風で半日ほど停電を経験しました。夏場の停電は本当にこたえます。エアコンが止まり、冷蔵庫の中身が心配になり、日が落ちれば家の中は真っ暗です。情報も入ってこないので、次に何が起きるのかも分からない。あの心細さを思い出すと、備えは「あればいいもの」ではなく「なければ困るもの」なのだと実感します。

そこでこの記事では、何から買えばいいか分からない人向けに、優先順位をつけて10点ご紹介します。上から順に並べていますので、予算やご家庭の事情に合わせて、まずは上位のものから揃えていただければと思います。特に2番目のポータブル電源は、近年の夏の台風・停電対策では最重要と考えていますので、他より詳しく書いています。


防災セット(まずは一式そろえるならこれ)

個別に買い集めるのが大変だと感じる方は、必要なものがまとまった防災セットから始めるのが一番の近道です。リュックに入った状態で届くので、玄関や寝室に置いておけばそれだけで「備えた」状態になります。中身を一度出して確認しておくと、いざという時に慌てません。

防災セット 1人用(一人暮らしの親御さんにも)


特徴3点

  1. 必要最低限が一通り揃う — 非常食、水、簡易トイレ、ライト、軍手、アルミブランケットなど、避難時に最初に必要になるものがまとまっています。何が足りないかを自分で考えなくて済むのが最大の利点です。
  2. リュック型で持ち出しやすい — 両手が空くリュック型が基本です。避難時は傘をさしたり手すりをつかんだりするので、両手が使える形は想像以上に大事です。
  3. 置き場所を取らない — 1人用は容量が抑えめなので、玄関の隅や寝室のベッド下にも収まります。「しまい込んで忘れる」を防ぐには、目に入る場所に置けるサイズであることが重要です。

こんな人におすすめ

防災グッズを何も持っていない方の1つ目として。また、離れて暮らす一人暮らしの親御さんやお子さんへ送る品としてもおすすめです。「自分で選んで買ってね」と言うとなかなか実行されないものですが、届いてしまえば玄関に置いてもらえます。

2人用・キャリーカート付きの防災セット


特徴3点

  1. 非常食・水・簡易トイレ・防災ラジオが最初から入っている — 単品を後から買い足す前提のセットではなく、これ1つで「食べる・飲む・排泄する・情報を得る」の基本4点がひとまとまりになっています。
  2. キャリーカート付きで持ち運びが楽 — 2人用は中身が多い分重くなりますが、キャリーカートが付属していれば背負わずに引いて運べます。避難時に長い距離を歩く可能性がある方には大きな違いです。
  3. 家族構成に合わせて中身を足しやすい — セットを土台にして、常備薬やメガネの予備など「自分たちにしか必要のないもの」を後から足していくのが、無理のない備え方です。

こんな人におすすめ

ご夫婦二人暮らしの方に。我が家もこのタイプです。1人用を2つ買うか迷いましたが、ラジオやライトが2つあっても仕方がないので、2人用にして浮いた予算を後述のポータブル電源に回しました。

このセットには非常食・保存水・簡易トイレ・防災ラジオが一通り含まれているため、3番(非常食・保存水)・6番(簡易トイレ)・7番(防災ラジオ)は、このセットを買った方はあらためて買い足す必要はありません。逆に、人数分・日数分をもっと増やしたい方や、味の好みに合わせて非常食を選び直したい方は、3番・6番・7番も参考にしていただくと安心です。


ポータブル電源・ソーラーパネル(停電対策の本命)

10点の中で、もし1つだけ選ぶならこれとお伝えしたいのがポータブル電源です。理由ははっきりしていて、近年の台風被害でいちばん長く生活に影響するのが「停電」だからです。断水は給水車が来ますし、道路の寸断も数日で復旧することが多い。ですが停電は、地域によっては数日から一週間以上続くことがあります。そして今の暮らしは、思っている以上に電気に依存しています。

とりわけ夏の停電は命に関わります。エアコンも扇風機も止まった家の中は、締め切っていれば外より暑くなります。60代以上は暑さを感じにくくなっていると言われますから、「まだ大丈夫」と思っているうちに体調を崩す危険があります。スマートフォンの充電が切れれば、台風の進路も避難情報も分からなくなり、家族と連絡も取れません。冷蔵庫が止まれば、数日分の食材を捨てることになります。ポータブル電源は、この全部に効く一台です。

ポータブル電源(まずは500Wh前後から)

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Jackery ポータブル電源 600 Plus JE-600C
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特徴3点

  1. 632Whあれば、スマホ・ライト・扇風機を数日まわせる — スマートフォンなら数十回分の充電、LEDライトや小型扇風機なら数日にわたって動かせる容量です。「暑さをしのぐ」「情報を絶やさない」という最初の目標には十分な水準で、まずはこのクラスから備えるのが現実的です。
  2. リン酸鉄リチウムなので10年単位で置いておける — 防災用は「年に数回しか使わないが、長期間置いておく」使い方になります。リン酸鉄リチウムは充放電2000〜3000回以上ともちが良く、熱にも強いため、この使い方に向いています。
  3. 同じJackeryのソーラーパネルなら端子の相性で悩まない — 停電が長引いた場合に備えてソーラーパネルを組み合わせるなら、同じメーカーのものを選べば接続端子や対応電圧で迷うことがありません。

価格は7万円前後です。エアコンや電子レンジまで動かそうとすると定格出力(W)の大きい1000Whクラスが必要になり、価格も10万円台まで上がります。まずはスマホ・ライト・扇風機・ラジオを数日動かすことを目標にするなら、このクラスで十分と考えています。

こんな人におすすめ

初めてポータブル電源を選ぶ方に。夏場に停電を経験したことがある方、エアコンなしでは厳しい地域にお住まいの方、冷蔵庫の中身を守りたい方、スマートフォンで家族と連絡を取り続けたい方には特におすすめです。ただし、在宅酸素濃縮器やCPAP(睡眠時無呼吸症候群の治療器)などをお使いの方は、機種によってポータブル電源で正常に動作するかどうかが異なります。購入前に必ず機器のメーカーと主治医に、対応可能な電源の種類(出力波形や消費電力)を確認してください。普段はキャンプや車中泊、庭仕事の電源としても使えるので、「防災用に買ったけれど一度も使わなかった」になりにくいのも良いところです。

もっと余裕を持たせたい方へ(1000Whクラス)


特徴3点

  1. 1000Whまで来ると「暑さをしのぐ」「食材を守る」まで踏み込める — 扇風機なら数日、小型の冷蔵庫なら10時間前後動かせる計算になります。停電が長引いた場合の生活の質が、500Whクラスとは大きく変わってきます。
  2. その分、価格は10万円台になる — 容量が倍近くになる分、価格も一気に跳ね上がります。「まず1台目は500Wh前後、余裕ができたら1000Whクラスに買い替え・追加する」という考え方でも構いません。
  3. リン酸鉄リチウム・定格出力は500Whクラスと同じ基準で選ぶ — バッテリーの種類や定格出力の考え方は容量が変わっても同じです。500Wh前後の項目でお伝えした選び方をそのまま当てはめてください。

こんな人におすすめ

停電が数日以上続くことを想定したい方、冷蔵庫の中身をできるだけ長く守りたい方、複数の家電を同時に動かしたい方に。予算に余裕があり、「1台で長く安心を買う」と考えられる方には、最初から1000Whクラスを選ぶのも合理的です。

ソーラーパネル(100W前後・折りたたみ式)


特徴3点

  1. 電源が復旧しなくても電気を作れる — 停電が長引いたときに、唯一こちらから電気を増やせる手段です。ポータブル電源とセットで初めて「備え」が完成すると考えています。
  2. 折りたたみ式で収納しやすい — 使わないときは本のように畳めるタイプが主流です。押し入れやクローゼットの隙間に立てて置けます。
  3. 接続の相性を確認して選ぶ — ポータブル電源本体と同じメーカーで揃えると、ケーブルや端子の相性で悩まずに済みます。別メーカーで揃える場合は、対応する端子の形と入力電圧の範囲を確認してください。

こんな人におすすめ

ポータブル電源をすでにお持ちの方、これから買う方の追加購入として。特に停電が長引きやすい地域(山間部、離島、過去に長時間の停電を経験した地域)にお住まいの方に。


非常食・保存水(ローリングストックで無理なく)

防災用の非常食というと、5年保存の乾パンのような「買って押し入れにしまい込むもの」を想像しがちです。ですが最近は、ローリングストックという考え方が主流になっています。

これは、普段から食べている食品を少し多めに買っておき、古いものから食べて、食べたら買い足すというやり方です。押し入れの奥で賞味期限が切れていた、ということが起きません。特別な非常食を買うのではなく、レトルトカレー、缶詰、インスタント味噌汁、パックご飯といった「いつも食べているもの」を1〜2週間分多めに置いておく。これだけで立派な備蓄になります。

水は1人1日3リットル、最低3日分が目安です。2人暮らしなら3日で18リットル、できれば1週間分の42リットルを目標にしたいところ。2リットルのペットボトルなら、2人で1週間分がおよそ21本です。これも飲みながら買い足していけば、置き場所さえ確保できれば負担になりません。

保存水(長期保存タイプ)


特徴3点

  1. 保存水は5年〜7年保存タイプが管理しやすい — 水だけはローリングストックが難しい(消費量が読みにくい)ので、長期保存タイプを箱で買って年に一度日付を確認する運用が楽です。
  2. 1人1日3リットルを目安に本数を揃える — 前述のとおり、最低3日分・できれば1週間分を目標にしてください。箱買いなら本数の管理もしやすくなります。
  3. 常温保存できる場所を決めておく — 玄関収納やクローゼットの下段など、日光が当たらず取り出しやすい場所を決めて置いておくと、点検のたびに探す手間が省けます。

こんな人におすすめ

すべての方に。まずは水の確保を優先し、次に非常食を揃えるという順番でも構いません。

非常食セット(アルファ米・長期保存タイプ)


特徴3点

  1. お湯や水を注ぐだけで食べられる — アルファ米は加熱調理が不要で、お湯を注げば約15〜20分、水でも1時間ほどで食べられる状態になります。停電中でも安心して用意できます。
  2. 12種類の味が入っているので飽きにくい — 前述の「食べ慣れた味を選ぶ」を実現しやすいのがセットタイプの利点です。何日か続けて食べても味に飽きにくく、家族の好みに合わせて選んで食べられます。
  3. 5年保存でローリングストックの手間を減らせる — 賞味期限が長いので、頻繁に入れ替える必要がありません。年に一度の点検日に期限だけ確認すれば十分です。

こんな人におすすめ

普段からレトルトや缶詰でローリングストックをするのが面倒に感じる方、まとめて長期保存できる非常食を1箱用意しておきたい方に。保存水と組み合わせて、まずはこの2つで「食べる・飲む」の基本を固めておくと安心です。


LEDランタン・懐中電灯(明かりは「面」で確保する)

停電した夜の暗さは、経験しないと分からないものがあります。街灯も消えているので、家の中は本当に真っ暗です。このとき懐中電灯だけだと、光が一方向にしか届かず、かえって不便に感じます。

おすすめは、部屋全体をぼんやり照らすLEDランタンと、手元や足元を照らす懐中電灯の2種類を用意することです。ランタンは食卓に1つ置いておくだけで、家族が同じ場所で過ごせます。

LEDランタン(部屋全体を照らす)


特徴3点

  1. ランタンは「吊るせる」「置ける」両対応が便利 — フックが付いていれば、鴨居やカーテンレールに吊るして部屋全体を照らせます。テーブルに置けば手元も明るくなります。
  2. 明るさは200〜500ルーメンあれば十分 — 数字が大きいほど明るいですが、家の中で使うなら500ルーメンもあれば十分すぎるほどです。むしろ明るさを弱められる調光機能があるほうが、長時間つけっぱなしにするときに電池が持ちます。
  3. 電池式か充電式か、両方あると安心 — 充電式は普段使いに便利ですが、停電が長引くと充電できません。乾電池でも動くタイプ、または乾電池式のものを1つ混ぜておくと、いざという時に困りません。

こんな人におすすめ

すべての方に。特に、夜中にトイレに起きることが多い方は、寝室と廊下にそれぞれ1つずつ置いておくと安心です。真っ暗な中での移動は転倒のもとで、これは年齢を重ねるほど深刻な話になります。

懐中電灯(手元・足元を照らす)


特徴3点

  1. 光が一方向に強く届く — ランタンのように部屋全体は照らせませんが、暗い屋外や停電した廊下の先など、遠くをピンポイントで照らしたいときはこちらが向いています。
  2. SOSフラッシュ機能があると万一の合図に使える — 点滅パターンを切り替えられるタイプなら、遠くにいる人への合図としても使えます。
  3. 乾電池式なら充電切れの心配がない — 単4電池などで動くタイプは、停電が長引いても予備の電池さえあれば使い続けられます。

こんな人におすすめ

すべての方に。ランタンで部屋を照らしつつ、停電した屋外の移動や避難時の足元確認にはこちらの懐中電灯を使う、という組み合わせがおすすめです。


モバイルバッテリー(ポータブル電源とは役割が違う)

「ポータブル電源があるならモバイルバッテリーは要らないのでは」と思われるかもしれませんが、この2つは役割が違います。ポータブル電源は家に据え置いて家電を動かすもの、モバイルバッテリーは持ち歩くものです。

避難所に移動するとき、ポータブル電源(10kg前後)を担いでいくのは現実的ではありません。カバンにモバイルバッテリーを1つ入れておけば、移動中や避難先でスマートフォンを充電できます。

モバイルバッテリー(10000mAh以上)


特徴3点

  1. 10000mAh以上あればスマホ2〜3回分 — これだけあれば、数日は情報を絶やさずに済みます。20000mAhになるとさらに安心ですが、その分重くなるので、持ち歩きやすさとのバランスで選んでください。40000mAhクラスまで容量を上げると、ご夫婦2人分、あるいはご家族数人分のスマートフォンをこれ1台でまとめて充電できるようになります。その分本体は手のひらに収まらないサイズ・重さになるので、「携帯して歩く」用途というより「拠点に置いておき、家族が交代で充電しに来る」使い方に向いています。持ち歩く軽さを優先するか、まとめて充電できる安心感を優先するかで選んでください。
  2. PD対応なら急速充電ができる — 「PD対応」と書かれたものは充電が速く、停電の合間や避難所で充電できる時間が限られている場面で有利です。
  3. 半年に一度は充電状態を確認する — モバイルバッテリーは置いておくだけで少しずつ放電します。「いざ使おうとしたら空だった」が一番多い失敗なので、防災リュックの点検日に一緒に確認する習慣をつけてください。

こんな人におすすめ

すべての方に。すでにお持ちの方も、防災リュック用に1つ専用のものを入れておくことをおすすめします。普段使っているものは、いざという時に充電が減っていることが多いためです。


簡易トイレ(見落とされがちですが、かなり重要)

防災グッズの中で最も後回しにされがちで、しかし実際に困るのがトイレです。断水すると水洗トイレは流せません。マンションなど集合住宅では、下水管の破損に気づかず流すと階下に漏れる恐れがあるため、水があっても流してはいけない場合があります。

食事は少し我慢できても、トイレは我慢できません。1人1日5回×3日分=15回分を最低ラインとして、ご家族の人数分を確保しておいてください。

簡易トイレ(凝固剤タイプ)


特徴3点

  1. 今ある便器にかぶせて使える — 多くの製品は、既存の洋式便器に袋をかぶせ、凝固剤で固めてから袋ごと処分する方式です。新しく便器を用意する必要はありません。
  2. 凝固剤で臭いと衛生問題を抑える — 排泄物を短時間で固めてゲル状にするので、臭いが広がりにくく、持ち運びや保管もしやすくなります。消臭・抗菌タイプを選ぶとさらに安心です。なお、本体に付属している凝固剤・処理袋は数回分だけということが多いので、そのままでは前述の「1人1日5回×3日分」には足りません。凝固剤と処理袋だけを50回分程度、別途買い足しておくと安心です。
  3. 保管期限が10年前後と長い — 食品と違って劣化しにくく、一度買えば長く置いておけます。「買っておけば安心」がそのまま当てはまる数少ないアイテムです。

こんな人におすすめ

すべての方に。特にマンション・アパートにお住まいの方は、戸建てより優先度が高いとお考えください。また、ご高齢の方や小さなお子さんがいるご家庭は、我慢がきかない分だけ多めに用意しておくことをおすすめします。


防災ラジオ(手回し充電つき)

「スマートフォンがあればラジオは要らない」と思われるかもしれませんが、停電が長引くとスマートフォンのバッテリーは貴重品になります。地図や連絡のために温存したいのに、情報収集で使い切ってしまうのはもったいない話です。

また、災害時は通信回線が混雑してつながりにくくなることがあります。ラジオは電波が届いていれば聞けるので、通信網に頼らない情報源として一台あると心強いです。

防災ラジオ(手回し・ソーラー・LEDライト付き)


特徴3点

  1. 手回し充電で電池切れの心配がない — ハンドルを回せば発電できるので、乾電池が尽きても使えます。多くの機種はソーラー充電にも対応しています。
  2. スマホへの充電機能が付いたものもある — 手回しでスマートフォンを充電できるタイプもあります。効率は決して良くありませんが(数分回して数分の通話分程度)、緊急時の最後の手段としては意味があります。
  3. LEDライト・サイレン付きが主流 — 一台でラジオ・ライト・サイレンを兼ねます。荷物を増やさずに機能を増やせるのは、持ち出す量が限られる避難時に効いてきます。

こんな人におすすめ

すべての方に。特に、スマートフォンの操作に不慣れなご家族がいるご家庭では、つまみを回すだけで使えるラジオの価値が高くなります。離れて暮らす親御さんに送るのにも向いています。


ウォータータンク(給水車に行くなら必須)

断水したとき、給水車や給水所まで水をもらいに行くことになります。このとき、入れ物がなければ水はもらえません。意外と見落とされがちなポイントです。

ペットボトルを持っていく手もありますが、口が狭くて入れにくく、量も運べません。折りたたみのウォータータンクが1つあるだけで、この作業がまるで違うものになります。

ウォータータンク(折りたたみ式)


特徴3点

  1. 使わないときは畳んでしまえる — 折りたたみ式なら、普段は薄く畳んで引き出しにしまっておけます。場所を取らないので、備えのハードルが低いアイテムです。
  2. 容量は10〜20リットルが扱いやすい — 水は1リットルで1キロです。20リットル入れると20キロになり、女性やご高齢の方が持ち運ぶのは現実的ではありません。10リットル前後のものを2つ用意して、二度に分けて運ぶほうが体には優しいです。3個セットで販売されている場合は、2つを実際の給水用に、残り1つを破損時の予備や2人分の同時給水用として使うと、無理なく使い切れます。
  3. コック(蛇口)付きが断然便利 — コックが付いていれば、タンクを持ち上げずにコップや鍋に注げます。手洗いや歯磨きのときにも便利で、限られた水を無駄にせずに使えます。

こんな人におすすめ

すべての方に。特に戸建てで、近くに給水所が設けられる地域にお住まいの方に。また、キャスター付きの台車や、リュック型の給水袋を併用すると、腰への負担がかなり減ります。


冷感グッズ(停電時の暑さ対策)

台風シーズンは、そのまま真夏です。冒頭でも触れましたが、夏の停電で本当に怖いのは暑さです。エアコンが止まった室内は驚くほど早く温度が上がり、特に日中は危険な暑さになります。

電気を使わずに体を冷やせるものを、いくつか用意しておいてください。水に濡らすだけで冷たくなる冷却タオル、叩くと冷たくなる瞬間冷却パック、電池式のハンディファンなど、どれも大きなものではありませんが、あるとないとでは体感がまるで違います。

冷却グッズの詳しい選び方や、我が家で実際に使ってみた感想は別の記事にまとめています。停電中の暑さ対策はこちらで詳しく書いていますので、あわせてご覧ください。

👉 【2026年猛暑】熱中症・暑さ対策グッズ10選|60代夫婦が選ぶ本当に使えるアイテム

冷却タオル(濡らして使う・繰り返し使える)


特徴3点

  1. 電気を使わずに冷やせる — 水に濡らして絞るタイプは電源が不要です。停電中でも使えることが、防災用として選ぶ最大の理由になります。
  2. 首・脇の下・脚の付け根を冷やすのが効率的 — 太い血管が通っている場所を冷やすと、少ない冷却材で効率よく体温を下げられます。やみくもに全身を冷やそうとするより効果的です。
  3. かさばらないので防災リュックに入れやすい — 冷却タオルは畳めば手のひらサイズです。「余裕があれば入れる」ではなく、夏場は最初から入れておきたい一品です。

こんな人におすすめ

夏場に停電を経験する可能性のあるすべての方に。特に暑さを感じにくくなってきた60代以上の方は、自覚がないまま体温が上がっていることがあります。「暑いと感じてから使う」のではなく、停電したら早めに使い始めるくらいでちょうどいいと思います。

瞬間冷却パック(叩いて使う・使い切りタイプ)


特徴3点

  1. 叩くだけですぐ冷たくなる — 水で濡らす手間がなく、パックを叩くだけで冷却が始まります。断水中でとっさに冷やしたいときに手早く使えます。
  2. 1回使い切りなので衛生的 — 繰り返し使う冷却タオルと違い、使い切りタイプなので洗ったり乾かしたりする手間がありません。応急処置用としても清潔に使えます。
  3. まとめ買いしておける — 12個〜240個までのセットがあるので、ご家族の人数や使う頻度に合わせてまとめて備蓄しておけます。

こんな人におすすめ

冷却タオルを濡らす水や手間を惜しみたい方、複数人分をまとめて備えておきたい方に。冷却タオルと瞬間冷却パックを両方用意しておくと、状況に応じて使い分けられます。


常備薬・衛生用品(自分にしか用意できないもの)

最後は、お店では売っていない、自分で用意するしかないものです。防災セットにどんなに良いものが入っていても、持病のお薬だけは入っていません。ここは各ご家庭で必ず追加してください。

用意しておきたいものを挙げます。

  • 常用しているお薬(最低1週間分) — 血圧、糖尿病、心臓のお薬など。かかりつけの先生に相談すれば、防災用の予備を出してもらえる場合があります
  • お薬手帳のコピー — 避難先で処方してもらう際に必要になります。スマートフォンで写真を撮っておくのも有効です
  • メガネ・入れ歯の予備、補聴器の電池
  • 持病の情報・緊急連絡先を書いたメモ — 意識がはっきりしないときに、周囲の人が判断する助けになります
  • 絆創膏、消毒液、常備薬(解熱鎮痛剤、胃腸薬、下痢止め)
  • ウェットティッシュ、体拭きシート、ドライシャンプー — 断水中は入浴ができません。清潔を保てないことは、思っている以上に気力を削ります
  • マスク、除菌ジェル — 避難所では感染症のリスクが上がります

体拭きシート(大判タイプ)


特徴3点

  1. 体拭きシートは大判タイプを選ぶ — 顔用の小さなものではなく、全身を拭ける大判タイプが便利です。断水が続くと、これが入浴の代わりになります。
  2. 枚数は多めに見積もる — 1回の使用で1〜2枚使うことが多いので、断水期間を想定して余裕を持った枚数を用意してください。ご家族の人数分をまとめ買いしておくと安心です。
  3. 救急セットは別に用意する — 体拭きシートだけでは消毒液や絆創膏、常備薬はまかなえません。救急セットは中身が製品ごとに異なるので、市販のセットを別途用意し、届いたら一度開けて中身と使用期限を確認しておいてください。

こんな人におすすめ

すべての方に。特に持病があってお薬を毎日飲んでいる方は、この項目を最優先だと考えてください。ポータブル電源よりも先に、まずお薬の予備を確保してください。

体拭きシート(香り付き・全身用)


特徴3点

  1. 香り付きでリフレッシュ感がある — オレンジなど天然由来の香りがついているタイプは、汗のにおいが気になる時期に拭くだけで気分が変わります。避難生活のストレスを和らげる小さな工夫として侮れません。
  2. 尿素・保湿成分入りでべたつかない — 拭き取りと同時に保湿もできるので、何度も使ってもお肌がつっぱりにくいのが特徴です。
  3. 2個セットで家族の人数分に対応しやすい — 1個あたりの使用量が想定しやすいため、大判タイプと合わせて枚数・使用感の好みで使い分けられます。

こんな人におすすめ

大判タイプの拭き心地はやや硬めに感じる方や、においのケアを重視したい方に。大判タイプと2種類用意しておくと、体の部位や気分で使い分けができます。

なお、楽天市場では2026年8月4日20時から8月11日1時59分まで「お買い物マラソン」が開催される見込みです(日程は変更になる場合がありますので、購入前に楽天のキャンペーンページでご確認ください)。買い回りは1ショップ1,000円以上の購入が対象なので、ここでご紹介した10点はどれも条件を満たします。防災セット・ポータブル電源・非常食はそれぞれ扱っているショップが異なることが多く、必要なものを順番に揃えていくだけで、自然とショップ数が増えてポイントも積み上がっていきます。急いで買いそろえる必要はありませんが、どのみち購入するタイミングであれば、この期間に合わせるとお得です。


まとめ:予算が限られるなら、この3点から

ここまで10点ご紹介してきましたが、全部を一度に揃えるとかなりの金額になります。「そこまでは難しい」という方のために、まずこの3点からという優先順位をお伝えして締めくくります。

1位:常備薬・衛生用品(10番)

お金はほとんどかかりませんし、何よりこれは誰も代わりに用意してくれません。避難所に行けば水や食料は配られますが、あなたの血圧のお薬は配られません。今日にでも、かかりつけの薬局で予備について相談してみてください。

2位:ポータブル電源(2番)

出費としては一番大きいのですが、効果も一番大きい一台です。スマートフォンの充電、扇風機、明かり、冷蔵庫の延命まで、停電時の困りごとの大半をこれ一台でしのげます。夏の停電は命に関わるという点で、他とは重みが違います。500Wh前後・リン酸鉄リチウムのものから検討してみてください。予算に余裕があればソーラーパネルも一緒に。

3位:簡易トイレ(6番)

安価で、場所を取らず、10年前後保管でき、そして代わりがききません。食事は少し我慢できてもトイレは我慢できない、という当たり前のことが、災害時には重くのしかかります。1人1日5回×3日分を目安に、今のうちに買っておいてください。

この3点を押さえたうえで、次は防災セット(1番)、非常食・水(3番)、明かり(4番)と広げていくのが、無理のない順序だと思います。

備えというのは、していないときは何とも思わないのに、必要になった瞬間に「なぜやっておかなかったのか」と悔やむものです。台風が近づいてからでは、お店の防災コーナーは空になっています。まだ余裕のある今のうちに、1つでも2つでも進めておかれることをおすすめします。

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